朝方、またLhanewakがやってきた。食えない・・・その手の人間だ。このジェントルマンが話すことといえばいつも貴婦人の事だ。

私はその場を逃げ出したい気持ちでいっぱいだった。

朝方、前に見たことがある二枚目が入ってきた。二枚目は女性を探しているらしく、バーボングラスをみつめながら、つぶやきはじめた。

・・泣きたいだけ泣くがいい。今宵の酒は悲しい酒だ。

朝方、見馴れない一人の紳士が店に入ってきた。断っておくが、この店はこういう客ばかりじゃない。私しか話し相手がいないのか真っ先にこちらへやって来た。

未だに過去にすがって生きている。

朝方、見馴れない一人のオヤジが店に入ってきた。無職仲間の間じゃそうとうの実力者だそうだ。DanielKawは何を思ったか一冊の本を取り出し、私に聞こえるよう朗読し始めたのだ！

なかなか話し上手なオヤジだ。

朝方、見馴れない一人の彼氏が店に入ってきた。近所のガキどもを集めては金を巻き上げている。そういう話だ。何を思ったのかコギャルの話しをはじめた。

子供達が泣いてるぞ・・・。

朝方、前に見たことがある英雄が入ってきた。多分以前に別の客の連れで来た事があったはずだ。Rogersoaxyはライムを織り交ぜてリズミカルにこう語った。

要するに誰かの悪口が言いたいのだろう。

朝方、見馴れない一人の巨漢が店に入ってきた。こう見えても金には汚い。Crystaljesは何を思ったか一冊の本を取り出し、私に聞こえるよう朗読し始めたのだ！

巨漢のこの言葉がのちのち何人もの人々を苦しめることになろうとは、本人でさえも気づいていなかったのだろう。

朝方、見馴れない一人の色男が店に入ってきた。インテリを装ってはいるがかなりワルそうだ・・・。年増から教わったというナツメロを歌い出した。歌詞の内容はこうだ。

殆ど逆ギレだ・・・・・。

朝方、前に見たことがあるホモが入ってきた。随分とご機嫌な様子だ。私に顔を近づけると口臭を放ちながら喋り出した。

何を語っても冴えないホモだ。

大分夜も遅くなった頃、見馴れない一人の英雄が店に入ってきた。自分の事を素晴らしくモテるタイプだと勘違いしている。額、首筋、わきの下を一通りハンカチで拭くと、唾を飛ばしながらこう言った。

人と同じようにしていないと不安なのだろう。