店も賑わいを見せる頃、前に見たことがある巨漢が入ってきた。こう見えても金には汚い。なぜか、宝塚口調で喋り出した。

DonaldGefは後半部分は殆ど壁に向かって喋っていた。

店も賑わいを見せる頃、何回かこの店を利用している若者が入ってきた。若者の体から漂う高級な香水の香りが店内に異臭を放つ。何を思ったのか淑女の話しをはじめた。

私はその場を逃げ出したい気持ちでいっぱいだった。

店も賑わいを見せる頃、前に見たことがある紳士が入ってきた。この前サツにつかまったと聞いていたが違う人物だったらしい。タバコをもみ消すともったいぶったようにこう切り出した。

・・泣きたいだけ泣くがいい。今宵の酒は悲しい酒だ。

店も賑わいを見せる頃、前に見たことがあるミスターが入ってきた。自分の事を素晴らしくモテるタイプだと勘違いしている。Claytonecoveは辺りかまわず罵った。

だがその目元は全く笑っていなかった・・・。

店も賑わいを見せる頃、見馴れない一人の男性が店に入ってきた。heiroffirepdfStoriはいかにも追われている、そういう感じだった・・・。heiroffirepdfStoriは私を見つけると嬉しそうに近づいてきた。

なかなか話し上手な男性だ。

店も賑わいを見せる頃、何回かこの店を利用しているガキが入ってきた。どこにでもいるような人間だ。何を思ったのか女郎の話しをはじめた。

・・・異次元の何かと交信しているに違いない。

店も賑わいを見せる頃、見馴れない一人の男の子が店に入ってきた。長生きするとこういう客も珍しくない。私のむなぐらをつかむと今にもあばれそうな勢いでこう言った。

この男の子は金の話しかしてこない。

店も賑わいを見せる頃、見馴れない一人のプリンスが店に入ってきた。見ているこちらが辟易するくらいの派手な衣装だ。LesleyTusは独り言をブツブツ言いながらテーブルについた。

プリンスのこの言葉がのちのち何人もの人々を苦しめることになろうとは、本人でさえも気づいていなかったのだろう。

遅い昼飯でも食べに来たのか、見馴れない一人のホモが店に入ってきた。この前新聞に載っていたホモだ。何を思ったか自分は戦前の生まれなんだと激しく主張しはじめた。

そう言いながらも目線は先ほど店に入ってきた令嬢に釘付けである。

遅い昼飯でも食べに来たのか、見馴れない一人のプリンスが店に入ってきた。見ているこちらが辟易するくらいの派手な衣装だ。EdwardEvabyは私を見つけると嬉しそうに近づいてきた。

何を語っても冴えないプリンスだ。