朝方、何回かこの店を利用しているホモが入ってきた。随分とご機嫌な様子だ。私を嬉しそうに見つめ、もったいぶってこう言った。

冗談にしては笑えない。

朝方、何回かこの店を利用している優男が入ってきた。Stacyfientが入ってくるなり店内が静まりかえった。Stacyfientはスラム街のど真ん中で聞いたという儲け話を始めた。

私の意識はStacyfientの鼻の穴から伸びている一本だけ長い毛に釘付けで、話を聞いている余裕はなかった。

朝方、何回かこの店を利用している若者が入ってきた。DonaldAmidoはウィンクを店にいた美女に送り（片目だけのウィンクはできないらしい）、私に顔を近づけると口臭を放ちながら喋り出した。

「誰も自分を分かってくれない・・」最後にそうつぶやいた。

朝方、割とよく来るArthurVonが入ってきた。どこにでもいるような人間だ。ArthurVonはスラム街のど真ん中で聞いたという儲け話を始めた。

家族を捨て、故郷を捨て、そして自分さえも捨てようとしている。

朝方、またSheilaNeigeがやってきた。SheilaNeigeはいかにも追われている、そういう感じだった・・・。自分の人生が今までどんなに不幸だったかを延々と話し始めた。

中身の無い男性だ。

朝方、前に見たことがあるダンディが入ってきた。今夜は最悪の気分だ。PatrickBicはガタイに似合わず甲高い声でこう言った。

そう言ってPatrickBicは不気味にはにかんだ。

朝方、何回かこの店を利用しているジェントルマンが入ってきた。裏の世界しか見てこなかった、世の中にはそういう人間もいる。BrentSlonyはライムを織り交ぜてリズミカルにこう語った。

何度も聞いた話だった・・・・。

朝方、何回かこの店を利用している老人が入ってきた。裏の世界しか見てこなかった、世の中にはそういう人間もいる。JeromeTizは思い出したかのようにこう言い出した。

何人もの人がこの言葉に騙されて来た。

朝方、何回かこの店を利用している中年が入ってきた。Cedricksogは店内中の美女に投げキッスをし、なぜか、宝塚口調で喋り出した。

Cedricksogは何が面白かったのか自分の話で爆笑していた・・・・・。

朝方、見馴れない一人の青年が店に入ってきた。バクチで散々負けたらしくかなり荒れているご様子だ。PamelaVioldは誰から聞いたかわからない噂話をはじめた。

今時こういう発言をする人間がいるだろうか？