まだ日も高いうちに、見馴れない一人の中年が店に入ってきた。lorrainelu11は店内中の乙女に投げキッスをし、バーボングラスをみつめながら、つぶやきはじめた。

中年には二度と口を開かないでもらいたい。

まだ日も高いうちに、前に見たことがある男の子が入ってきた。長生きするとこういう客も珍しくない。CharlesRetは現地の人間でも分からないのでないかという癖のある訛りでがなりだした。

・・・目が完全にイッてしまってる。

まだ日も高いうちに、見馴れない一人の坊主が店に入ってきた。出来ればグラス一杯で帰って欲しい・・そういう客だ。HarryNixはつっけんどんな態度でこう言った

口を開けば愚痴しか言わない。

まだ日も高いうちに、前に見たことがある旦那が入ってきた。この前新聞に載っていた旦那だ。ChesterGabはスラム街のど真ん中で聞いたという儲け話を始めた。

脇役でさえ時として物語にいい台詞を残す。

まだ日も高いうちに、見馴れない一人の坊主が店に入ってきた。まあ良い噂を聞いた事が無いのは確かだ。何を思ったか自分は戦前の生まれなんだと激しく主張しはじめた。

要は私にも無職を薦めているのである。

まだ日も高いうちに、前に見たことがあるミスターが入ってきた。自分の事を素晴らしくモテるタイプだと勘違いしている。私を嬉しそうに見つめ、もったいぶってこう言った。

本当はこのようなこと一言も思ってはいない。口先だけのミスターだ。

まだ日も高いうちに、見馴れない一人の男が店に入ってきた。Дженерик Мурманскは数人の愛人をはべらせ上機嫌そうにだ。得意万面で初恋の話をしだした。

何故、本当の自分を偽るのだろうか。

まだ日も高いうちに、割とよく来るDavidCitが入ってきた。最近、肉体に衰えを感じると嘆いているらしい。DavidCitはあふれる涙を拭こうともせず、ただこう言ったのである・・・・。

その横顔は若かりし頃のDavidCitの母親に瓜二つだった。

まだ日も高いうちに、見馴れない一人の女殺しが店に入ってきた。一癖もニ癖もありそうな人物だ。荒ぶる魂を押さえつける事が出来ないのか私にそれをぶつけてきた。

今ここに一人の神が誕生した。

まだ日も高いうちに、見馴れない一人の優男が店に入ってきた。愛玩のバービー人形を片時も離さない。何を思ったか自分は戦前の生まれなんだと激しく主張しはじめた。

まるで悲劇のヒロインだ・・・。