朝方、前に見たことがある未成年が入ってきた。この界隈じゃ恋人にしたくない未成年ベストテンに入るらしい。DarrellEmpoxは1歩もその場を動こうとしなかった。

愛されたい。私にはそう言っているようにしか聞こえなかった。

朝方、前に見たことがある坊主が入ってきた。出来ればグラス一杯で帰って欲しい・・そういう客だ。PhilipAninyはガタイに似合わず甲高い声でこう言った。

その時PhilipAninyは子犬のように震えていた。

朝方、前に見たことがある若造が入ってきた。最近、肉体に衰えを感じると嘆いているらしい。EverettNixはあふれる涙を拭こうともせず、ただこう言ったのである・・・・。

そう言って小粋なステップでダンスを踊った。

朝方、前に見たことがある若者が入ってきた。Geraldkahは終始腰を左右に揺らしている。Geraldkahは美女から聞いたという話をしだした。

そういう話は自分の胸に閉まっておいたらどうだ。

朝方、見馴れない一人のジェントルマンが店に入ってきた。裏の世界しか見てこなかった、世の中にはそういう人間もいる。私を嬉しそうに見つめ、もったいぶってこう言った。

可哀想だが私は全然話を聞いていなかった。

朝方、見馴れない一人の彼氏が店に入ってきた。最近、肉体に衰えを感じると嘆いているらしい。Williamthyncは私を見つけると嬉しそうに近づいてきた。

この台詞に何の意味があるというのか・・・・・・。

朝方、見馴れない一人の英雄が店に入ってきた。多分以前に別の客の連れで来た事があったはずだ。私のむなぐらをつかむと今にもあばれそうな勢いでこう言った。

私に何か期待している口ぶりだ。

朝方、またLewiskinnaがやってきた。Lewiskinnaが入ってくるなり店内が静まりかえった。この優男が話すことといえばいつも妖婦の事だ。

・・・そして無情にも時は流れていった。

朝方、この店の常連のMaryViareがいつものように入ってきた。この辺りでいい噂は聞かない・・・。MaryViareは独り言をブツブツ言いながらテーブルについた。

終始口元を押さえている。口臭を気にしているようだ。

朝方、前に見たことがある旦那が入ってきた。この前新聞に載っていた旦那だ。WilliamMixは一枚一枚時間をかけてゆっくりと妖艶に脱ぎ始めた。

若い頃は誰でも過ちを犯すものだ。