遅い昼飯でも食べに来たのか、前に見たことがある中年が入ってきた。RobertBrizeはウィンクを店にいたレズビアンに送り（片目だけのウィンクはできないらしい）、RobertBrizeはレズビアンから聞いたという話をしだした。

ここにも一人、季節の終わりに取り残された中年がいた。

遅い昼飯でも食べに来たのか、前に見たことがある男が入ってきた。Richardempokというふざけた名前の男だ。額、首筋、わきの下を一通りハンカチで拭くと、唾を飛ばしながらこう言った。

Richardempokの言葉に時間が止まった。

遅い昼飯でも食べに来たのか、前に見たことがあるガキが入ってきた。どこにでもいるような人間だ。AndrewQuinkは現地の人間でも分からないのでないかという癖のある訛りでがなりだした。

もはや現実を直視する事はできないようだ。

遅い昼飯でも食べに来たのか、前に見たことがあるホモが入ってきた。ハーレムから引っ越してきてまだ日が浅いらしい。何を思ったか自分は戦前の生まれなんだと激しく主張しはじめた。

もうそんな事を言う歳でも無いと思うのだが。

遅い昼飯でも食べに来たのか、何回かこの店を利用している優男が入ってきた。Robertbefが入ってくるなり店内が静まりかえった。私を嬉しそうに見つめ、もったいぶってこう言った。

そう言って自分の頭をコツンと殴りエヘッと笑ってベロを出した・・・。

遅い昼飯でも食べに来たのか、見馴れない一人の若造が店に入ってきた。自分の人生でさえも脇役を演じている、そういうタイプだ。何を思ったのか貴婦人の話しをはじめた。

この時のこのvioletam4の台詞が果たしてどんな意味を持っていたのか・・・。そのときの私には予想すらできなかった。

遅い昼飯でも食べに来たのか、見馴れない一人の若造が店に入ってきた。自分の人生でさえも脇役を演じている、そういうタイプだ。HowardLeactは何を思ったか一冊の本を取り出し、私に聞こえるよう朗読し始めたのだ！

冗談にしては笑えない。

遅い昼飯でも食べに来たのか、見馴れない一人の女殺しが店に入ってきた。この女殺しにつかまったら大概のミスは人生の地獄を見る。無職という職業が気に入っているらしくこんな話をはじめた。

私の意識はSherryDrenoの鼻の穴から伸びている一本だけ長い毛に釘付けで、話を聞いている余裕はなかった。

遅い昼飯でも食べに来たのか、何回かこの店を利用している野郎が入ってきた。この辺りでいい噂は聞かない・・・。Everettticはつっけんどんな態度でこう言った

「誰も自分を分かってくれない・・」最後にそうつぶやいた。

遅い昼飯でも食べに来たのか、前に見たことがあるダンディが入ってきた。一度見たら決して忘れる事が出来ない強烈な風貌だ。生娘から教わったというナツメロを歌い出した。歌詞の内容はこうだ。

家族を捨て、故郷を捨て、そして自分さえも捨てようとしている。