遅い昼飯でも食べに来たのか、前に見たことがある英雄が入ってきた。腕に恋人の名前が彫ってあるらしい。・・別れた恋人のだが。差し出した一杯の水を飲み干すとくたびれた声で一つの話をした。

未だに過去にすがって生きている。

遅い昼飯でも食べに来たのか、見馴れない一人の男性が店に入ってきた。店に入る前からThomasgueseは酔っ払っていたらしく、来てそうそう床に吐いた。何を思ったか自分は戦前の生まれなんだと激しく主張しはじめた。

なかなか話し上手な男性だ。

遅い昼飯でも食べに来たのか、見馴れない一人の英雄が店に入ってきた。自分の事を素晴らしくモテるタイプだと勘違いしている。Elvinaxokeは独り言をブツブツ言いながらテーブルについた。

子供達が泣いてるぞ・・・。

遅い昼飯でも食べに来たのか、見馴れない一人の男の子が店に入ってきた。神経に血が通っていないそういう部類の人間だ。タバコをもみ消すともったいぶったようにこう切り出した。

この男の子は金の話しかしてこない。

遅い昼飯でも食べに来たのか、見馴れない一人の色男が店に入ってきた。色男はチャック全開に気づいている様子もない。私のむなぐらをつかむと今にもあばれそうな勢いでこう言った。

色男のこの言葉がのちのち何人もの人々を苦しめることになろうとは、本人でさえも気づいていなかったのだろう。

遅い昼飯でも食べに来たのか、見馴れない一人の男が店に入ってきた。Katherinespevyというふざけた名前の男だ。Katherinespevyは私を見つけると嬉しそうに近づいてきた。

殆ど逆ギレだ・・・・・。

遅い昼飯でも食べに来たのか、見馴れない一人の老人が店に入ってきた。一見してカタギじゃないことが人相で分かる。一枚の写真を取り出すと、目に涙をうかべて話しはじめた。

何を語っても冴えない老人だ。

まだ日も高いうちに、何回かこの店を利用している男性が入ってきた。店に入る前からcanadian pharcharmy は酔っ払っていたらしく、来てそうそう床に吐いた。私を嬉しそうに見つめ、もったいぶってこう言った。

人と同じようにしていないと不安なのだろう。

まだ日も高いうちに、割とよく来るJosephHoadyが入ってきた。若者の体から漂う高級な香水の香りが店内に異臭を放つ。JosephHoadyはいかに大和撫子というものが素晴らしいかを主張し始めた。

私はこの時のJosephHoadyの笑顔を未だに忘れない。

まだ日も高いうちに、割とよく来るJosephHoadyが入ってきた。多分以前に別の客の連れで来た事があったはずだ。私を嬉しそうに見つめ、もったいぶってこう言った。

そう思っただけで実際には何も言わなかった。