朝方、見馴れない一人のガキが店に入ってきた。一度見たら決して忘れる事が出来ない強烈な風貌だ。私を嬉しそうに見つめ、もったいぶってこう言った。

そんな事を言っても愛する人は戻ってこない。

朝方、前に見たことがあるプリンスが入ってきた。見ているこちらが辟易するくらいの派手な衣装だ。DavidTokはカウンターの上にあったニューヨークタイムズを明読し始めた。

そう言って自分の頭をコツンと殴りエヘッと笑ってベロを出した・・・。

朝方、前に見たことがある男性が入ってきた。KrakenGaupsは数人の愛人をはべらせ上機嫌そうにだ。私を嬉しそうに見つめ、もったいぶってこう言った。

この台詞を最後にしてこの男性は旅立った・・・・・。

朝方、見馴れない一人の学生が店に入ってきた。クリスマスとイースターが一緒に来たかのような酒機嫌だ。RikkiDizはガタイに似合わず甲高い声でこう言った。

冗談にしては笑えない。

朝方、見馴れない一人の彼氏が店に入ってきた。最近、肉体に衰えを感じると嘆いているらしい。TonyaZefはあふれる涙を拭こうともせず、ただこう言ったのである・・・・。

私の意識はTonyaZefの鼻の穴から伸びている一本だけ長い毛に釘付けで、話を聞いている余裕はなかった。

朝方、見馴れない一人のガキが店に入ってきた。どこにでもいるような人間だ。Moiseszomiaは1歩もその場を動こうとしなかった。

最近話題の中心人物は誰かって？勿論目の前にいるこのMoiseszomiaさ。

朝方、見馴れない一人の未成年が店に入ってきた。この界隈じゃ恋人にしたくない未成年ベストテンに入るらしい。mesreybaはライムを織り交ぜてリズミカルにこう語った。

家族を捨て、故郷を捨て、そして自分さえも捨てようとしている。

朝方、前に見たことがあるホモが入ってきた。随分とご機嫌な様子だ。荒ぶる魂を押さえつける事が出来ないのか私にそれをぶつけてきた。

中身の無いホモだ。

朝方、またDanielzexがやってきた。どこにでもいるような人間だ。Danielzexはガタイに似合わず甲高い声でこう言った。

そう言って体をピクピク痙攣させた。

朝方、見馴れない一人のダンディが店に入ってきた。今夜は最悪の気分だ。ReginaldCekは独り言をブツブツ言いながらテーブルについた。

何度も聞いた話だった・・・・。