大分夜も遅くなった頃、見馴れない一人の青年が店に入ってきた。バクチで散々負けたらしくかなり荒れているご様子だ。WillieduTはライムを織り交ぜてリズミカルにこう語った。

大した内容ではなかった。

大分夜も遅くなった頃、またЗвёзды Телеграмがやってきた。Звёзды Телеграмは店内中の美人に投げキッスをし、Звёзды Телеграмは1歩もその場を動こうとしなかった。

そう言って、得意の嘘泣きをはじめた。

大分夜も遅くなった頃、見馴れない一人のホモが店に入ってきた。この前新聞に載っていたホモだ。何を思ったか自分は戦前の生まれなんだと激しく主張しはじめた。

ここにも一人、季節の終わりに取り残されたホモがいた。

大分夜も遅くなった頃、見馴れない一人の野郎が店に入ってきた。店に入る前からMichelleroamiは酔っ払っていたらしく、来てそうそう床に吐いた。私にペコペコお辞儀をすると童子のような眼で語り出した。

Michelleroamiの言葉に時間が止まった。

大分夜も遅くなった頃、見馴れない一人の巨漢が店に入ってきた。こう見えても金には汚い。一枚の写真を取り出すと、目に涙をうかべて話しはじめた。

股間を掻くのだけはやめてもらいたいものだ。

大分夜も遅くなった頃、またЗвёзды Телеграмがやってきた。出来ればグラス一杯で帰って欲しい・・そういう客だ。お嬢さんから教わったというナツメロを歌い出した。歌詞の内容はこうだ。

もうそんな事を言う歳でも無いと思うのだが。

大分夜も遅くなった頃、見馴れない一人の中年が店に入ってきた。SandraSugは店内中の年増に投げキッスをし、私を嬉しそうに見つめ、もったいぶってこう言った。

そう言って自分の頭をコツンと殴りエヘッと笑ってベロを出した・・・。

大分夜も遅くなった頃、この店の常連のJeffreyboiniがいつものように入ってきた。食えない・・・その手の人間だ。タバコをもみ消すともったいぶったようにこう切り出した。

この時のこのJeffreyboiniの台詞が果たしてどんな意味を持っていたのか・・・。そのときの私には予想すらできなかった。

他の客も酔いが回ってきた頃に、またЗвёзды Телеграмがやってきた。Звёзды Телеграмが入ってくるなり店内が静まりかえった。Звёзды Телеграмはライムを織り交ぜてリズミカルにこう語った。

冗談にしては笑えない。

他の客も酔いが回ってきた頃に、またSocial Link - lurneがやってきた。色男はチャック全開に気づいている様子もない。Social Link - lurneはいかに女というものが素晴らしいかを主張し始めた。

私の意識はSocial Link - lurneの鼻の穴から伸びている一本だけ長い毛に釘付けで、話を聞いている余裕はなかった。