他の客も酔いが回ってきた頃に、見馴れない一人の男が店に入ってきた。AgnesDenというふざけた名前の男だ。AgnesDenはあふれる涙を拭こうともせず、ただこう言ったのである・・・・。

・・もう待ち合わせの相手は来ないだろう。

他の客も酔いが回ってきた頃に、見馴れない一人のミスターが店に入ってきた。自分の事を素晴らしくモテるタイプだと勘違いしている。私にペコペコお辞儀をすると童子のような眼で語り出した。

何度も何度も自分に言い聞かせていた・・・。

他の客も酔いが回ってきた頃に、前に見たことがある御曹司が入ってきた。Chesterkatと言う名前らしいがどうせ偽名だろう。タバコをもみ消すともったいぶったようにこう切り出した。

相変わらずうんちくをたれるのがお好きのようだ。

他の客も酔いが回ってきた頃に、何回かこの店を利用しているミスターが入ってきた。言わずと知れたEliseosuece団のボスだ。Eliseosueceはガタイに似合わず甲高い声でこう言った。

Eliseosueceの話を聞いていると私まで憂鬱になる。

他の客も酔いが回ってきた頃に、前に見たことがある巨漢が入ってきた。こう見えても金には汚い。私しか話し相手がいないのか真っ先にこちらへやって来た。

もう少しかいつまんで話してもらいたいものだ。

他の客も酔いが回ってきた頃に、見馴れない一人の女殺しが店に入ってきた。この女殺しにつかまったら大概の女王様は人生の地獄を見る。私のむなぐらをつかむと今にもあばれそうな勢いでこう言った。

何度も何度も同じ言葉を繰り返した。

他の客も酔いが回ってきた頃に、見馴れない一人の男が店に入ってきた。Eleanorkicというふざけた名前の男だ。Eleanorkicは独り言をブツブツ言いながらテーブルについた。

私はその時Eleanorkicの殺意を確かに感じた・・・。

他の客も酔いが回ってきた頃に、何回かこの店を利用している学生が入ってきた。クリスマスとイースターが一緒に来たかのような酒機嫌だ。なぜか、宝塚口調で喋り出した。

学生には二度と口を開かないでもらいたい。

他の客も酔いが回ってきた頃に、前に見たことがある坊主が入ってきた。出来ればグラス一杯で帰って欲しい・・そういう客だ。一枚の写真を取り出すと、目に涙をうかべて話しはじめた。

・・・目が完全にイッてしまってる。

他の客も酔いが回ってきた頃に、見馴れない一人の学生が店に入ってきた。ハーレムから引っ越してきてまだ日が浅いらしい。一枚の写真を取り出すと、目に涙をうかべて話しはじめた。

口を開けば愚痴しか言わない。