朝方、見馴れない一人の男が店に入ってきた。AlexRinnaというふざけた名前の男だ。タバコをもみ消すともったいぶったようにこう切り出した。

今夜が一段と冷えるのは深々と降り積もる夜雪のせいだけでは無いだろう。

朝方、見馴れない一人の中年が店に入ってきた。Zackpaxはウィンクを店にいた乙女に送り（片目だけのウィンクはできないらしい）、Zackpaxはガタイに似合わず甲高い声でこう言った。

若い頃は誰でも過ちを犯すものだ。

朝方、見馴れない一人の坊主が店に入ってきた。まあ良い噂を聞いた事が無いのは確かだ。anahh69はあふれる涙を拭こうともせず、ただこう言ったのである・・・・。

・・・不様としか言いようが無い。

朝方、見馴れない一人のミスターが店に入ってきた。言わずと知れたSeanled団のボスだ。私しか話し相手がいないのか真っ先にこちらへやって来た。

はい、お疲れさん。

朝方、見馴れない一人のオヤジが店に入ってきた。無職仲間の間じゃそうとうの実力者だそうだ。私を嬉しそうに見つめ、もったいぶってこう言った。

独り言なのだろうか・・・・・？

朝方、見馴れない一人の巨漢が店に入ってきた。不幸を絵に描いたようなタイプだ。額、首筋、わきの下を一通りハンカチで拭くと、唾を飛ばしながらこう言った。

人間もここまで落ちぶれると大したものである。

朝方、見馴れない一人の二枚目が店に入ってきた。二枚目は女を探しているらしく、荒ぶる魂を押さえつける事が出来ないのか私にそれをぶつけてきた。

なぜここまで自信たっぷりに話せるのだろうか。・・・・理解に苦しむ。

朝方、見馴れない一人の若造が店に入ってきた。着やせはするが、体には自信があるらしい。私しか話し相手がいないのか真っ先にこちらへやって来た。

・・泣きたいだけ泣くがいい。今宵の酒は悲しい酒だ。

朝方、見馴れない一人の貴公子が店に入ってきた。聞いたこともない会社のこれまた聞いたこともない肩書きを持つ。なぜか、宝塚口調で喋り出した。

未だに過去にすがって生きている。

朝方、見馴れない一人の旦那が店に入ってきた。この前新聞に載っていた旦那だ。Anthonybuicsは1歩もその場を動こうとしなかった。

股間を掻くのだけはやめてもらいたいものだ。