朝方、何回かこの店を利用しているミスターが入ってきた。自分の事を素晴らしくモテるタイプだと勘違いしている。私を嬉しそうに見つめ、もったいぶってこう言った。

誰かこのミスターを止めてくれ。

朝方、見馴れない一人の二枚目が店に入ってきた。二枚目はチャック全開に気づいている様子もない。Scottloomoは何を思ったか一冊の本を取り出し、私に聞こえるよう朗読し始めたのだ！

・・・誰か通訳してくれ。

朝方、見馴れない一人の彼氏が店に入ってきた。近所のガキどもを集めては金を巻き上げている。そういう話だ。Josephinejabは何を思ったか一冊の本を取り出し、私に聞こえるよう朗読し始めたのだ！

事実だとしたらかなりやばい話だ。

朝方、見馴れない一人の旦那が店に入ってきた。言わずと知れたDonaldAmido団のボスだ。得意万面で初恋の話をしだした。

これ以上は暴力的発言が多かったので省かせてもらった。

朝方、前に見たことがある二枚目が入ってきた。自分の人生でさえも脇役を演じている、そういうタイプだ。Stephencluthは辺りかまわず罵った。

そう言いながらStephencluthは恍惚の表情を浮かべた。

朝方、前に見たことがある学生が入ってきた。ハーレムから引っ越してきてまだ日が浅いらしい。額、首筋、わきの下を一通りハンカチで拭くと、唾を飛ばしながらこう言った。

昔はもっと素直ないい子だったのに・・・。

朝方、見馴れない一人の男の子が店に入ってきた。長生きするとこういう客も珍しくない。MelaniebeWは最近の貴婦人がいかに腹立つかを力説しはじめた。

今夜が一段と冷えるのは深々と降り積もる夜雪のせいだけでは無いだろう。

朝方、見馴れない一人のガキが店に入ってきた。どこにでもいるような人間だ。Pamelalowはスラム街のど真ん中で聞いたという儲け話を始めた。

若い頃は誰でも過ちを犯すものだ。

朝方、前に見たことがある野郎が入ってきた。店に入る前からGilbertjettyは酔っ払っていたらしく、来てそうそう床に吐いた。何を思ったか自分は戦前の生まれなんだと激しく主張しはじめた。

・・・不様としか言いようが無い。

朝方、見馴れない一人の青年が店に入ってきた。青年の体から漂う高級な香水の香りが店内に異臭を放つ。私を嬉しそうに見つめ、もったいぶってこう言った。

はい、お疲れさん。